20万打企画 Vol,3









Hope to be held by him.









「なぁ空。イキナリだけど心理テストな」

「なに? 唐突に」

ここは武之内空の部屋。

彼氏である八神太一は先程までずっと、ベットの上に寝そべりマンガを読んでいた。

共に時間を過ごす武之内空は、ベット脇にちょこん、と座り本を読んでいた。

そんなとき、ふと何を想ったのか太一は身を起こし、ベットに座り込んだ。

そしてこういう。心理テストな、と。









「いいからいいから。今から俺の言う質問に答えてくれ」

「・・・変なのじゃないでしょうね」

「そんなんじゃないって。んじゃ、内容言うな」









「空は犬を飼うことにしました。まず一番初めに、その犬になにをしてあげる?」









「犬・・・?」

「あぁ、犬。人なつっこくて噛みついたりとかしないってことで」

「人なつっこくて、噛みつかない・・・」

空はその姿をイメージした。

新しく飼った犬。小さな・・・小型犬がいい。そう、軽々と抱き上げられるくらい。

ふわふわしていて、しっぽをぱたぱた降っている。

わん! と可愛らしくなくそれに、自分は1番に・・・









「抱きしめて、あげる?」

その犬をまず、優しく抱きしめて。

もしかしたらキスとか。そんなことを空は描いていた。

太一はというと。









「くっくっくっ」

「ちょ、何よ! 笑ってないで答え教えてよ!」

イキナリ声を抑えて笑う太一に、空は怒る。

彼との距離を一気に縮めて「太一!!」と彼女は詰め寄った。









「悪ぃ、悪ぃ。んじゃ結果発表な。

これはさ、彼氏にして欲しい動作なんだよ」

「!!」









“抱きしめて ほしい”









遠回しには空は、太一にそう伝えてしまったということか。

彼に抱かれたいと願う。

それがこの結果で露わになった空の心情。









「なによ、それ」

騙されたようで悔しい。

当たっているから更に悔しい。









「空の気持ちが聞けて良かった。いくらでも、抱きしめてやるぜ」

おいでおいで、と太一は空を招く。

「〜〜!」

むっとした表情で空は太一を睨んだが、意味はなかった。

結局諦めて、すっぽりと彼の腕の中に収まる。









「抱きしめて欲しいなら素直にそう言えばいいじゃねぇか」

「うるさい」

「意地はってももう遅いって」

太一は笑う。その余裕たっぷりの笑顔が、空は悔しかった。









心理テストなんて嫌いだ。

強く強くそう思う。

それなのに、同時にこうも想うのだ。

普段素直に言えない気持ちが、伝えられる1つの手段かもしれない・・・と。



おり文:抱きしめてと口にはできないけれど いつも貴方を求めてる
心理テストネタ。これでメモ帳に書いた太空ネタはほぼ終わりかな。
あと1,2作程度・・・。
心理テストっていろいろな意味でネタになりますよね。笑