20万打企画 Vol,19









He always copies his homework off her.









「やべぇ、こんなの絶対におわんねー」

私はちらっと太一の方を見る。

太一は、やる気だけはあったみたいで、開かれた教科書とノートに顔をうつぶせていた。

「貯めすぎた太一が悪い」

「・・・」

返事が返ってこない。私は小さくため息を付いた。









太一はいつも私の宿題をうつす。

いつも、というのは少し大げさかもしれないけれど。

でも長い休みにどば、っと出された宿題のほとんどは私のをうつす。

それで通ると思ってしまってる部分があるとおもう。









だけど、さすがにもうそれはダメ。

私たちは中学3年生。

未だされる宿題は大方これからの受験に関わる大切な勉強。

それはちゃんと太一自身がやらなければ意味がない。

だから、私は太一に一切宿題をうつさせない事に決めた。

それが当たり前のことなんだけれどね。









「んでこんなに大量にあんだよ・・・」

「受験生だからでしょ」

「夏休みでもねーのによぉ」

「ゴールデンウィークだからね」

即答する私に太一は返す言葉が見つからなくなったのか再び黙り込む。

のぞき込んでみると、宿題は3ページめの途中で止まっていた。

まだあと17ページも残ってるじゃない。









「しっかりしなさい」

ぽん、と太一の頭を軽く叩く。

するとその瞬間、太一はがばっと起きあがり私を見上げた。

「なに?」

予想以上のリアクションに私は少し驚く。

太一は目をぱちくりさせて、そしてふと笑った。









「なんか、久々に聞いたな」

「え?」

「“しっかりしなさい”って。あの時以来だろ?」

あの時---------------------

ディアボロモンが、再びお台場に現れたとき以来・・・









「そう言えば、そうかもね」

「だろ? あーなんか、やる気でたかも・・・」

「単純ね」

そんなたった一言で、やる気がでるなんて太一らしい。

彼は「うるせぇ」と少し怒った表情で私に言ってシャーペンを握る。

先程まで失われていたやる気が、目に見える。

「うつさせてはあげないけど、分からないところは教えてあげるから。頑張ろう?」

「おう。わりーな」

よし、やるか! と気合いを入れた太一は問題に目を通す。

何だかその姿が嬉しくて、私は気づかれないように小さく笑った。









私の言葉があなたに力を上げられるなら

いくらでも 何度でも 伝え続けるよ



おり文:彼を動かすこと場を持つ 彼女は彼の・・・
なんかこう、日常の中の一こまが書きたかったというか
まさかこんなに短くなるとは私も想っていなかったわけで・・・。苦笑
だけど話し的には凄く好きです。空に言われて、ふとやる気がわく太一。素敵・・・だよ?何