20万打企画 Vol,1









Defend lose one's honor.









太一と、ひとつになるんだ。

脳裏でうっすらと、現状を把握する。

少し痛いくらいの力で、太一は私の右腕を掴んでる。

左腕は、私に体重をかけないように太一自身の身体を支えてる。

視線は真っ直ぐ私に伸びていて

今から1つになる。はじめて。

実感はしてるけれど、不思議なくらい頭がぼおっとしてる。









「空・・・」

太一が私の名前を呼ぶ。

いつもより控えめで、いつもより小さくて

いつもより、優しく聞こえる。

「空」

どうして太一がそんなに不安そうな瞳をするの?

私まで、不安になる。









本音を漏らしたのは太一だった。

それに迷うことなく答えたのは私。

ひとつになりたい。

そう思っていたのは、太一だけじゃない。

私だって・・・









体の繋がりとか、心の繋がりとか。

そういうことじゃなくて、ただ太一と一緒になりたい。

決して1つになれるわけではないけれど、不安や哀しみが全て消えるわけでもないけれど。

それでも通過したい道。

受け入れたい、心。









「太一」

見上げる太一の表情は、不安そうだけれどやっぱり男の人の顔。

私に触れるその手も、いつの間にか大きくなちゃって。

全然違う、男の人。

「抱いて」

小さくお願いすると、太一の目が大きく見開かれる。

本当に良いんだな?

尋ねる太一に、私はしっかりと頷いた。









太一の指が、丁寧に1つずつ私のシャツのぼたんをはずす。

そのたびに肌に触れて、くすぐったい。

恥ずかしさと、嬉しさと、不安と。

いろいろな感情がめまぐるしく頭の中をかけめぐる。

でもそ、それら全てを太一の大きくて温かい手が払ってくれる。









「痛いかもしれねぇ」

「うん、知ってる」

「・・・俺、初めてだから。泣かしたら、ごめん」

「ううん。その方が、嬉しい」

太一の初めてをくれるなら、それだけで嬉しい。

私も初めてだよ。









少しずつでいい。下手でも、失敗ばかりでも。

遠慮がちに私に触れる太一の指。

そのたびに口から漏れる、今まで聞いたことのない様な甘え声。

こんな声、私のどこからでてきてるの?

こみ上げてくる気持ち。感じたことのない快感。

もっと触って。もっと見て。私を、離さないで。









そして私たちは1つになった。

私は純潔を失った。

その変わりに、他の誰にも手にすることができないもの。

私以外の人はもっていないもの。

何よりも欲しかった物を、手に入れた。そんな気がした。









快感の海に溺れるように、私は意識を無くす。

甘い夢の中。まどろみ。

一生・・・永遠に、ここでこうしていられればいいのに。

いつまでも太一の腕の中で眠っていられればいいのに。




そうすれば、太一と永遠に一緒にいられるのに。



おり文:君の中で溺れていたい 君の中に閉じこもりたい
エロくしないようにエロく書きました。
微エロというわけでもなく、ただのエロでもなく。うむむ・・・